音楽療法には「同質の原理」という理論があります。これは喜怒哀楽に適応した音楽を聴くことで感情を同一化し、精神的な安らぎを感じられるということです。
１．イライラした時はイライラと同じ強さを持った音楽を
イライラは自身の経験してきた出来事との相違や、自身の中の常識を逸脱した時に起こりやすい感情です。そんな時は「同質の原理」を利用して、イライラを象徴するような曲や自分の気持ちを代弁してくれるような曲を選択します。
例えば歌詞の一部に「この世界を抜け出したい」「誰かこの気持ちをわかってくれ」「叫びたいんだ」といったニュアンスの入った曲は、「同質の原理」を利用しやすいです。
主に恋愛関連でのイライラの場合は、奇抜で特徴的なフレーズが入った曲が「同質の原理」を利用しやすくなります。
また、ただ好きなアーティストや曲を聴いた方が落ち着くという場合もあります。その場合も、
「この音楽が自分に適している」という感情の同質を利用しています。
２．悲しい時はその気持ちに寄り添ってくれる音楽を
人間には身近な方が亡くなった時や失恋、人間関係での裏切りなど、さまざまな場面で悲しみが付きまといます。
そんなときも音楽の「同質の原理」を利用して、悲しみを癒しましょう。
歌詞の一部に「なぜこんな悲しみを抱えなければならないのか」「辛い出来事が繰り返し起こっている」など、悲しみや苦しみを連想させる曲がおすすめです。
大事なのは「この悩みを抱えているのは自分だけじゃないんだ」と、思える曲がどうかです。
「同質の原理」を利用した後は、気持ちが楽になります。気持ちが落ち着いたら、その気持ちとは正反対の曲を聴き、更に心の安定を図ります。
次回はそんなときに聴きたい音楽についてご紹介しますね。
《メンタル心理ミュージックアドバイザー資格の口コミ》
メンタル心理ミュージックアドバイザーは、人間の心の側面から学び身体に与える影響を考え音楽の力の作用を理解している人に与えられる資格です。
ここでこの資格を取得した人たちの口コミをご紹介しましょう。
・心理カウンセラーとして、この資格で身につけてた音楽療法を取り入れています。
・資格を取って改めて音楽の力のすごさを感じました。
・音楽は心を癒してくれるだけではなく、生理的な効果や社会的な効果もあると理解できました。病院や施設などでのボランティア活動に活かしていきたいともいます。
