一番太陽に近い惑星と言えば?
そう、水星です!
そして水星は最も寒暖差が激しい(昼は最高430度~夜は最高マイナス180度!)惑星でもあるんです。
そのため水星探査は非常に難しいとされていて、今なお謎の多い惑星のひとつなのです。
【水星にはクレーターがすごく多い】
そんな中、アメリカの「マリナー10号」(1970年代打ち上げ)と「メッセンジャー」(2004年打ち上げ)が、水星の近づくことができました。
その時わかったのがすごくたくさんのクレーター(隕石の衝突孔)があること。
こんなにも多くのクレーターが、40億年もの間残っているのは水星の大気が薄いためです。
大気が薄いのはやはり太陽に一番近いせいです。
【水星では1日が176日で1年が88日??】
1日が24時間で1年は365日なのは地球だけの話。
水星ではなんと1日は176日で、1年は約88日なのです。
つまり1年より1日の方が長いということですね。
水星と太陽の距離は地球と太陽の距離の約5分の2しかありません。
だから約88日で太陽を1周してしまいます。
なのに自転周期は約59日と、1回公転する間に1回半まわらないのです。
地球から見れば不思議な逆転現象といえますよね。
【水星にはもしかして水がある?】
太陽に一番近い惑星なんだから、昼間は灼熱地獄。
水分なんて少しもないんじゃないの?
そう思ってしまいそうですが、実は「水星には水があるかも」といわれています。
その理由は水星の自転軸にあります。
地球は太陽に対して約23度傾いているため、北極にも南極にも1年で日が当たる時間があります。
でも水星は自転軸がほぼ傾いていません。
だから北極と南極は太陽には永遠に当たらないことになります。
大きなくぼみがあれば氷として水分が残っている可能性があるそうです。
さて2018年に日欧共同で水星探査機「ベピ・コロンボ」が打ち上げられました。
もしかすると水星の謎が解き明かされるかもしれませんね。