お寺の仏教行事のひとつ、「花まつり」を知っていますか?
でかけたことがある、という方も多いのではないでしょうか?
【花まつりって何のこと?】
花まつりはお釈迦様の誕生日である4月8日に行われます。
イエスキリストの誕生日「クリスマス」と同じですね。
お釈迦様が生まれた場所は現在のネパールです。
生まれた日にちは4月8日と決まっていますが、時期としては紀元前5世紀ごろとされています。
この日にはお寺でたくさんの花を飾った花御堂(はなみどう)を作ってお祝いします。
そのことからこの日は花まつりの他に、「灌仏会(かんぶつえ)」、「仏生会(ぶっしょうえ)」などとも呼ばれいるんです。
【花まつりでは何をするの?】
花御堂には生まれた時のお釈迦様(誕生仏)を安置します。
仏様のポーズは右手で天を指し、左手で大地を指しています。
そして参拝者は誕生仏に「甘茶」をかけます。
この甘茶はヤマアジサイという植物の変種「小甘茶」で作られています。
ではなぜ甘茶をかけるのだと思いますか?
この甘茶に対して中国では
「上に立つものが良い政治を行って平和な世が訪れると甘い露が降る」
という言い伝えがあり、
インドでは
「甘茶は神様の飲み物で飲むと不老不死になれる」
という伝説があります。
このことからお釈迦様に甘茶をかけることは、「お釈迦様に対する信仰のあらわれ」であるとされているのです。
甘茶はもちろん参拝者も味わうことができますよ。
ぜひ訪れた際には飲んでみてくださいね。
【豆知識!なぜ「お釈迦になる(する)」というの?】
これは何かをダメにしてしまった時や、失敗したときに使う言葉ですね。
昔の江戸の鋳物職人は、火が強すぎて失敗してしまった時に「火が強かった」ということを、江戸っ子のなまりで「しが強かった」と言っていました。
これを「しがつよかった=4月8日だ」とシャレたことから生まれた言葉だそう。
各地のお寺で花まつりが行われているので、一度出かけてみてはいかがでしょう?