最近メディカルハーブが広まってきましたが、実は昔から日本でも薬草として使われてきた花があるんです。
それもとても身近な花が多いので、意外に思われるかもしれません。
《もくじ》
1.スミレ
2.アサガオ
3.ヒマワリ
4.タンポポ
5.ツユクサ
6.ボタン
7.クチナシ
8.フクジュソウ
9.オミナエシ
10.キク
1.スミレ
スミレは観賞用として日本に数百種類もあるといわれています。
薬草にするには、花が咲く時期に全草(花、茎、葉、根などすべて)を取り陰干しにします。
腫れ物ができた時に生のまま塩でもんで貼るか、煎じて服用して使います。
2.アサガオ
小学校の植物観察の定番だった(今はミニトマトが多いようで)アサガオも、実は薬草出身の花です。
アサガオは生薬名で「牽牛子(けんごし)」ともいいます。
牽牛子には峻下剤(しゅんげざい)といって、下剤の中でも相当に強い作用があります。
かなりガンコな便秘のときに使うんですね。
だから妊婦さんや子どもには不向きな下剤です。
3.ヒマワリ
ヒマワリは「向日葵」とも書きますよね。
これは中国ではコウジツキと呼ばれています。
ヒマワリの花托は頭痛、歯痛、胃痛、生理痛に、根は便秘に、茎は排尿困難、葉や花は胃に効果があるということです。
使えないところがないですね~
4.タンポポ
タンポポの生薬名は「蒲公英」。
ホウコウエと読みます。
ヒマワリ同様にタンポポを漢字で書くのと同じです。
健康にいいとされていて「タンポポ茶」も最近ではよく見かけますよね。
これは根を乾燥させ、煎じて作られています。
5.ツユクサ
道端でよく見かけるツユクサも実は薬草です。
全草を日干しにすると解熱、消炎などに効果があります。
漢方ではありませんが、昔から民間薬として風邪や下痢止めに使われてきました。
また花の汁は染料として、今でも友禅染の下絵用に使われます。
他にもいろいろな花が薬草として現役なんです。
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