音楽療法とは、音楽が持っている力を活用して、心身をケアする方法です。そして療育とは発達障害などを抱える子供に対して、生きにくさを改善し、より制約がなく、社会的に自立できる生活に導くためのトレーニングを目指すものです。
ここでは療育と音楽療法についてご紹介します。
1.子供と音楽療法
・子供に受け入れられやすい
音楽は非言語コミュニケーションなので、言葉で気持ちを表現するのが難しい人でも、音楽療法を実践するとコミュニケーションがとりやすくなります。
子供の場合、まだ言葉が未発達で自分の気持ちを整理して言葉で表現するのは難しい場合があります。しかし音楽に言語は不要なもの。更に身振りや手ぶり、アイコンタクトなどによるコミュニケーションをとることもできます。
・どんな時に行われるのか
一般的に音楽療法が子供に用いられる場所としては、小児病棟が挙げられます。入院している子供のケアやリハビリの一環として行われます。
また自閉症や発達障害、不登校など、心身の障害や心の不調に利用される場合もあります。
2.療育と音楽療法
・ソーシャルスキルの獲得
音楽療法による療育の目的のひとつが、社会性や協調性を身につけることです。
ソーシャルスキルとはこのような社会で生きていくための技術のこと。音楽療法のプログラムでは合唱や合奏で他人に合わせて行動することが求められるため、これによってソーシャルスキルに対する自覚を促す効果があるといわれています。
・心身の発達をサポート
例えば注意欠陥多動性障害では、落ち着きがない一方で腹筋や背筋などの体感が弱くリズムに合わせて体を動かすのが苦手という場合、音楽療法で体幹を鍛えるなどの効果が期待できます。
このように音楽療法では心身の発達をサポートする効果もあります。
・五感への刺激が感覚の統合を助ける
音楽療法では、音楽を聴きながら体を動かすといったトレーニングも行います。
これを繰り返すことによって、脳の統合(五感や手足の動きを感じる感覚の整理、分類)がうまくいかない発達障害の子供に効果が期待できます。
《メンタル心理ミュージックアドバイザー資格の口コミ》
メンタル心理ミュージックアドバイザーは、人間の心の側面から学び身体に与える影響を考え音楽の力の作用を理解している人に与えられる資格です。
ここでこの資格を取得した人たちの口コミをご紹介しましょう。
・音楽療法は福祉業界ではよく知られている補完医療ですので、福祉に関わる人にはぜひ取ってもらいたい資格ですね。
・心理カウンセラーとして音楽療法の知識も身につけたくて取得しました。生活での音楽の取り入れ方についてもアドバイスできるようになりました。
・音楽療法という形で音楽に関わり、人の役に立てるようになれたらと思います。