日本にはたくさんのことわざがあるものですが、その中には「色」を使ったことわざも少なくありません。
【青菜(あおな)に塩】
青菜に塩をかけるとそれまでシャキッとしていたのが、しおれてしまうことから。
物事がうまくいかず、元気がなくしょんぼりしている様子。
【朱(しゅ)に交われば赤くなる】
人間は環境に影響を受けやすいので、相手によって良くも悪くもなることの例え。
友達を選ぶことの大切さをあらわしていることわざ。
「善悪は友による」ともいいます。
【頭の黒いネズミ】
この場合のネズミは本当のネズミではなく人間を指しています。
物がなくなったときに取ったのがネズミではなく、そこにいる人間だとそれとなくいうこと。
【色を付ける】
物事の扱いに情を加えて値引きしたり、割引したりすること。
【嘴(くちばし)が黄色い】
ひな鳥のくちばしが黄色いことから、年齢が若くてまだまだ経験が足りないことを指すことわざ。
【青天の霹靂(せいてんのへきれき)】
晴れ渡った空に突然雷がくる様子から、急に起こる変動や大事件のこと。
あるいは突然受けた衝撃。
ちなみに「晴天の霹靂」と書くのは間違い。
【色をなす】
この場合の色は顔色のこと。
激高して血相を変えること。
【黒白(こくびゃく)を争う】
物事の善悪をはっきりさせること。
【人間至る処青山有り(じんかん(にんげん)いたるところせいざんあり)】
骨をうずめるのにいいところはたくさんある。
必ずしも故郷で死ななくてもいいということ。
【這(は)っても黒豆】
小さな黒いものが黒豆だといったものの、それが動き出し虫だとわかっても黒豆だと言い張ることから。
自分が間違っているとわかっても、間違っていないと言い張って譲らないこと。
【顔に紅葉を散らす】
若い女性は恥ずかしさで頬を赤くすること。
【旗色を見る】
形勢をうかがうこと。
戦場で旗が翻るのを見て、戦況を占ったことから生まれたことわざ。
まだまだありますよ!